生理学的検査

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聴力検査

薄暗い部屋で片耳ずつヘッドホンをつけ、「ピー」という甲高い音を聞かさた経験はありませんか? これがいわゆる「聴力検査」で、難聴の有無などを確認するものです。

どんな検査をするの?

健康診断では、主に「聴力1000Hz」と「聴力4000Hz」を検査します。このように周波数を変えることで、低音と高温の両方が聞こえるかどうかを調べることができるのです。聴力検査の結果から判定できる病気は「難聴」のみとされ、その結果から考えられる原因を探っていきます。

聴力検査(1000Hz/4000Hz)
内容 音は外耳から中耳を伝わり、内耳の蝸牛にある感覚細胞を刺激し、聴神経を経由して脳へと伝えられます。しかし、この過程に何かしらの障害があると、聞こえが悪くなる・・・いわゆる「難聴」と呼ばれる状態になるのですが、その部位や程度を診断する検査です。
測定方法 オージオメーターから発せられる低音(1000Hz)と高音(4000Hz)を5dbずつ強めていき、それをレシーバーで片耳ごとに聞き取って、聴力を測定します。なお、検査は外部の音を遮断した部屋で行われ、所要時間は10分程度です。
基準値 聴力には個人差があるうえ、高齢者は高音が聞こえにくくなります。平均聴力は−10〜+20dbとされていますが、一般的に1000Hzで30db、4000Hzで40dbの音が聞こえていれば正常と考えていいでしょう。なお、聴力レベルと難聴度の関係は以下の表を参考にしてください。
判明する病気 聴力検査では難聴があるかどうか、またその原因がどこの部位にあるのか・・・などを調べます。外耳および中耳の障害によるものは「伝音難聴」とされ、中耳炎などが原因です。内耳あるいは聴神経の障害によるものは「感音難聴」とされ、先天性難聴や耳下腺炎、ウィルス感染、聴神経腫瘍などが原因となります。さらに、その原因が内耳にあれば先天性か後天性か、はたまた違う形のもの(後迷路性難聴など)なのか、その種類を特定しなければなりません。
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聴力障害の程度

レベル 聴力(単位:db) 状況
軽度 30〜40 ささやき声が聞き取りにくい
40〜50 1対1の会話で若干の聞き間違いがある
中等度 50〜70 1mくらいの距離で、なおかつ大声なら聞き取れる
高度 70〜80 50cm以上離れると、会話が困難になる
80〜90 耳元で話すと、会話が聞き取れる
社会的聾 90〜100 耳元で、なおかつ大声で話さなければ聞こえない
全聾 100db以上 会話がまったく聞き取れない
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聴力低下と加齢

聴力低下と加齢齢を重ねる・・・いわゆる「加齢」とは生命が時間軸に従って移行することをいい、一般的には「老化」と同じ意味を持っています。この加齢現象は30歳代から始まり、人間の身体全体にわたって極めてゆっくりと進行するものです。当然、聴力も年齢とともに変化し、低下していきます。しかし、これは誰にでも起こりうる現象なので、病気とはいえません。

また、聴力低下のあらわれる時期は人によって異なり、その程度にも個人差があります。そのため、健康診断で指摘された聴力の異常値が「加齢現象」による生理的な変化なのか、それとも「病的」なものなのかを判断しなければなりません。

他の病気との関連性

循環障害疾患 貧血で内耳障害を起こすことがあり、耳鳴りや難聴を初発症状とすることも少なくありません。
血液疾患 白血病が難聴やめまいを起こすことはよく知られていますが、これは内耳の出血によるものです。
新陳代謝障害 糖尿病で内耳障害がみられ、難聴を起こすことがあります。また、通風でも内耳が障害され、難聴を招くこともあるそうです。
腎疾患 人工透析の治療中ないし治療後、一過性の耳鳴りや軽度の難聴を訴えることがあります。
妊娠・産褥 妊娠中または産褥期に感音難聴が生じたり、それまであった難聴が増悪したりすることがあります。
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