生理学的検査

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眼圧検査

眼科などで、目の中にビュッと空気を入れられた経験はありませんか? あれは一種の眼圧検査であって、緑内障の診断には欠かせない検査です。

どんな検査をするの?

眼科などで何気なく行われている「眼圧検査」ですが、これには重要な意味があります。

  眼圧検査
内容 眼内では「房水」という眼球の栄養や代謝をつかさどる水分が産生されていて、これが後房から前房へと流れ、房水静脈から眼外へと流れ出て行きます。つまり、房水の産生と排出によって眼圧が一定に保たれているのです。しかし、このバランスが崩れると、両眼でほぼ一定の眼圧に変化がみられます。これを測定するのが「眼圧検査」であって、緑内障の診断には欠かすことができません。
測定方法

健康診断では、主に「空気圧平眼圧計」が用いられます。これは角膜に空気をビュッと吹き付け、その凹み具合をみて眼圧を測定するものです。角膜に直接触れないため、傷つけたり、細菌に感染したりする心配がありません。

もう1つの方法として「ゴールドマン眼圧計」があり、これは点眼麻酔を行ってから角膜にチップを押し付けていき、眼圧を測定するものです。空気圧平眼圧計に比べると精度が高く、緑内障の検査などでは主にこちらが用いられます。

他にも「シェッツ眼圧計」があり、これは圧入式の眼圧計です。以前は一般的な検査方法でしたが、現在は子供や寝たきりの人にしか使いません。仰向けに寝て点眼麻酔をし、眼圧計を角膜の上に乗せて測定します。いずれの検査方法も痛みはなく、測定時間も数秒です。なお、目をキョロキョロ動かしたり、目をつぶろうとしたりすると正確に測定できないので、目に力を入れずに正面を見ているようにしましょう。

基準値 眼圧検査の基準値は10〜21mmHgとなっています。
判明する病気

眼圧が基準値を上回ると緑内障の疑いがあるとされますが、眼圧が正常範囲内であるにも関わらず視神経障害が進行するタイプ(正常眼圧緑内障)もあるので注意が必要です。逆に、基準値より下回ると網膜剥離や脈略膜剥離、虹彩毛様体炎などが疑われます。

ただし、眼圧は日によって、さらには1日のうちでも変動(日内変動)がみられるので、異常値が出たとしても検査の日や時間帯を変えて測定してみたら、正常だった・・・というケースも少なくありません。また、眼圧が高くても緑内障にはなっておらず、経過観察のみで治療は不要ということもあります。

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緑内障の定義が変わりつつある!

最近、緑内障の定義に少し変化がみられます。以前は眼圧が正常値よりも高ければ「緑内障」と診断されていましたが、眼圧の高い人すべてが視神経乳頭の障害を受けるわけではありません。一方で、眼圧は正常であっても、視神経乳頭に異常を起こしている人が多くいるということも明らかになりました。そこで、緑内障とは「視神経乳頭に障害がある」「視野欠損を生じている」「眼圧が高い」のいずれかを持っている疾患群と考えられるようになったのです。

そのため、緑内障を正確に診断するためには眼圧のみならず、精密な眼底検査による視神経乳頭およびその周囲の観察、中でも30度以内の中心視野の検査が重要視されるようになってきています。また、緑内障の初期はがんと同様で自覚症状がほとんどなく、その多くは高度の視野障害が起きるまで気付きません。つまり、緑内障の対策としては早期発見および治療以外に他ないのです。ですから、緑内障の発症率が高くなる40歳以降は、最低でも年1回は眼の検診を受けるようにしましょう!

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