生理学的検査

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肺機能検査

健康診断中、「最後まで吸って」「力一杯吐いて」という声を聞いたことはありませんか?一体、何の検査をやっているのだろう・・・と疑問に思っていた方、正解は「肺機能検査」です。

どんな検査をするの?

肺機能検査は呼吸器疾患の重症度を判定するだけでなく、全身麻酔時の呼吸管理が安全に行えるかどうかを判定するために欠かせない検査です。さらに、この検査は他の検査と違って、患者本人から「最大限の努力を引き出す」必要があります。そう、肺機能検査は本人の努力とやり方次第で、信頼できる検査結果を導き出すことができるのです。

  肺機能検査
内容

肺の機能は空気を肺に出し入れする「換気機能」と酸素を肺から血液中に送り込み、二酸化炭素を血液中から体外へと運び出す「ガス交換機能」の2つに大別されます。肺機能検査とは、一般的に前者(換気機能)を調べる検査を意味し、次のような項目が調べられます。

(1)息を思いきり吸って、一息に吐き出す量を測定する「肺活量(努力性肺活量)」
(2)吐き出した空気の総量に対する1秒量の割合を調べる「一秒率」
(3)平静時の息の量を調べる「1回換気量」
(4)息を吐き切った後、肺に残る息の量を調べる「残気量」
(5)気道抵抗などを調べる「換気能力」

測定方法

「スパイロメーター」という装置に接続されている呼吸計のパイプをくわえ、鼻孔から息が漏れないように鼻をクリップでつまんだ状態で息を吸ったり吐いたりした際、1回に吐ける空気の量や速さを測定する検査です。普通に数回呼吸したら、思い切り深く息を吸い、できるだけ勢いよく吐き出します。

なお、正しい検査結果を得るためには最大努力で出来るだけ息を大きく吸ったり吐いたり、勢いよく吐き出したりすることが大切です。そのため、上手くいくまで何度はやり直しが必要になることもあるでしょう。また、最近では息を吐き出すだけでコンピューターが自動的に結果を分析する「電子スパイロメーター」も普及しつつあります。

基準値 肺活量の基準値は性別や年齢、身長などによって予測値が異なり、病気がなかった場合の正常肺活量を予測する数式によって算出された正常予測値との比をとって補正します。測定した肺活量がその何%であるかは「パーセント肺活量」といい、80%以上が基準値です。肺活量以外の基準値としては一秒率が70%以上、残気量は1000〜1500mlとなっています。
判明する病気 肺機能検査では肺気腫や気管支ぜんそく、気管支拡張症など、慢性の呼吸器疾患がわかります。また、最近では喫煙とタバコが問題になっていますが、タバコが肺にどのような悪影響を及ぼしているのかを直接知ることができる検査でもあるのです。タバコをすわれている方、空気の汚れた場所で仕事をされている方、少し動いただけで息苦しくなったりする方などはぜひ肺機能検査を受けてみてください!
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肺機能検査とCOPD

近年、高齢者の呼吸器疾患が増えてきましたが、中でも「COPD」が注目されています。これは長期にわたって気道が閉塞、つまり「詰まる」状態になる病気の総称です。医師、患者ともに認知度が低く、その診断率は約2割とされています。慢性の呼吸器疾患のため完全に治すことは難しいのですが、治療を続けると症状が和らぎ、快適に生活を送ることができるようになるでしょう。肺機能検査はこの「COPD」の早期発見および診断に欠かせないので、咳や痰、息切れなどの症状がある方はもちろん、タバコを吸っている方もぜひ一度受けてみてください。

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